ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人
プロット
フランス
02月02日 台灣上映
スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック
プロット
アメリカ
02月02日 台灣上映
瞳をとじて
プロット
スペイン
02月09日 台灣上映
復讐のワサビ
プロット
日本
02月09日 台灣上映
ボーはおそれている
プロット
アメリカ
02月16日 台灣上映
フレディ・マーキュリー The Show Must Go On
プロット
イギリス
02月16日 台灣上映
本站關於電影海報,預告,影評,新聞,評論的綜合性電影網站,我們提供最新最好的的電影以及在線影評,業務合作亦或意見建議請電郵我們。(Copyright © 2017 - 2022 KKTM)。聯絡我們
ブラックボックス 音声分析捜査評論(5)
舞台は航空事故調査局。アルプスでの墜落事故に残ったブラックボックスから事件の糸口を探るが、そこには不可解な点が多く残っていて…。よく“実録ミステリー”的なバラエティで観る切り口でありながら、映画音響によって作られる刺激はゾクゾクする。事件の謎を解き明かすために音を疑い、睨みつけながらヒントを探る。その過程はすごく良いが、要素も多くて散漫としている。
そして何より、主人公の先入観が強く疑われてしまうため、キャラの強みが損なわれている。何を信じてこちらも観ていいのか分からなくなる。サスペンス的な要素を含んでいるので多くは語れないが、オチとしては弱くて整合性が取れてないと感じた。
凄くアプローチが良いだけに惜しいと感じた。とはいえ、包まれるような音響のもとで真実のために疑い続ける。それを追体験できるのが醍醐味と言える。そういう緊迫感が好きな人にはオススメ。
ただ音にはこだわった作り込みで、耳にイヤホンをはめ込む音やノイズキャンセリングの質感も再現されていて、映画館はもちろんASMRのようにヘッドフォンでも楽しみたい映画。
思い込みの激しい主人公に振り回され推理が行ったり来たりするので、それを楽しめないと少し中弛みを感じるかも。
クライマックスは衝撃的だけど、推理が入り組んでいっただけに若干オチが弱かったかなという印象。
イカロスの神話の教訓には唸らされた。
「太陽に向かって飛んだイカロスは蝋の翼が溶け、海へ落ちて死んだ」この教訓は「人間の傲慢さやテクノロジーの批判ではなく、蝋よりも丈夫な羽を作ろうという科学の進歩への挑戦」。
はじめは飛行機墜落の原因は、イスラム過激派のテロという回答を導き出したマチューではあったが、音に取り付かれ、何度も何度も聴き続けているうちに、新たな疑惑や、内部から隠蔽されているような気配も感じられようになっていく。
新たな発見や疑念から、意見を二転、三転させるマチューだが、結論によっては航空会社の身内のミスを世間に公表することになりかねない。
それがマチューの妄想である可能性もあるため、動き回られること自体が迷惑で仕方がない。テロの仕業としてしまった方が、いろいろと都合の良い身内の航空関係者からは煙たがられ、友人や恋人からも妄想にとらわれた男を見るような目で見られてしまう。
ジェイク・ギレンホール主演でリメイクもされた映画『ギルティ』のように、主人公の想像力の暴走によるミスという可能性もあって、観ている側も、この主人公の妄想ではないかという疑念を抱くようになってしまう。そして実際に分析ミスをした過去もある。
真実は何なのか、そしてマチューの推理は本当に正しいのか……何を信じたらいいのかわからなくなってくる疑惑が疑惑をよぶ、二重構造のループ。
ついには、ネタを持っているからと近づき、マチューもそれを理由としたジャーナリストにまて見限られ、会社では担当も外されてしまう。
自分のキャリアや恋人との関係を捨ててまで、音を探求するマチューは、天才なのか、それとも奇人なのか…….とにかく最後までわからない!!
実際前半の部分のフライドレコーダーの解析する段階でいかにも神経質というかこだわりのある音声分析官として、同僚の細かな貧乏ゆすりにもクレームをつけるほどマチューの細かな性格の部分まで描いているヤン・ゴズラン監督... 最後の謎解きになるといい加減な終わり方としか言いようがないラストを迎える。
そんなことあり得るのか... 不思議⁉