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恋する男 プロット 日本 07月25日 2020 台灣上映
恋するシャンソン プロット フランス・スイス・イギリス合作 08月01日 1998 台灣上映
恋するパリジェンヌ プロット アメリカ 08月14日 1965 台灣上映
恋するガリア プロット フランス 12月24日 1966 台灣上映
恋するベーカリー プロット アメリカ 02月19日 2010 台灣上映
恋する40days プロット アメリカ 01月01日 1900 台灣上映
恋するトマト評論(6)
正男の故郷、茨城県霞ヶ浦。是非訪ねてみたいなぁ。
久しぶりに見たルビー・モレノでしたが、彼女は結婚詐欺師でした。野田正男(大地)は彼女を探すけど、そのうち浮浪者と成り果ててマニラを彷徨する。そんな彼を助けたのがフィリピン女性を日本に送り込むブローカーの中田(清水紘治)だったのだ。正男がそのブローカーの仕事に慣れてきた頃、裏の仕事まで手伝わされるようになるが、仕事途中にフィリピンの農村で稲刈りをする家族に出会い、忘れかけていた故郷の畑仕事を思い出すのだった・・・
この後は典型的なラブストーリーへと発展するのですが、どん底生活と悪の道にも染まりだした男が本当にやりたいことを再認識するまでの波乱万丈ぶりが見事にストライクゾーンに入ってしまいました。そして、貧しいフィリピン農家であっても偽善的な金や物は受け取らないというプライド。大切なのは土と水と太陽なのです。さらに、日本人と結婚することにも過去の戦争の影がつきまとい、全面的には信用できないというフィリピン人の心の奥まで見せてくれました。
ベタな展開だというのに号泣です。主演の大地康雄が構想から10年を経て企画、脚本、製作総指揮をもつとめるという熱の入れようは嘘ではありませんでした。農家の方がご覧になると、辛い現実を突きつけられるだけなのかもしれませんが、むしろ農家以外の方にオススメです。将来、家庭菜園したくなるかも・・・
総合:75点
ストーリー: 75
キャスト: 75
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 70
田舎暮らしが良くて都会は汚れている。そういう一方的なことを思う人もいる。だがそんな単純なことをこの映画は言わない。田舎暮らしに憧れた女は、現実を知って怖気づく。日本では農業というのは苦労の割りに利益の少ない仕事。フィリピンの農村に行っても、いきなりそこが穢れ無きいい場所だとはいわない。だから従来の米栽培だけでなく、高く売れるであろう高品質のトマト栽培を一から教える。そうすれば生計が豊かになるだろうし、急な医療費の支払いや子供を学校に送ることも可能になるかもしれない。そのようなしっかりとした見方は好感を持てた。
ややフィリピンのほうがみんないい人すぎるかとも思ったが、それでも農村で日本・フィリピンで問題を抱えながらも暮らしていく人々の捉え方と出演者の演技力も良い。心が通じたように思えてもそれだけでは十分ではなくて、やはり現実は厳しいという、単純ではない物語も良かった。最後の連絡無しの急な訪問はちょっと劇的すぎてやりすぎだろうと思ったが、物語を崩してしまうほどではない。これからも問題を抱えるだろうけど、頑張ってささやかに幸せになってくれるだろうと感じさせてくれた。
クリスティナと弟のロメルが良い演技。家族思いの姉弟の存在が泣かせます。
野田正男(大地康雄)は農家で何度も見合いをするが失敗ばかり。ついにフィリピンパブの女と婚約してベトナムへ行くが結婚詐欺だった。その女が在籍していた事務所の社長に拾われ働くことになる。表向きは芸能スカウトを謳っているが、売春させたり日本のパブに送ったりと完全に裏稼業。17歳の女の子を死んだ21の女の出生証明を使って偽のパスポートをつくったりと完全にアウトなやつ。どんどん仕事をこなし社長の右腕的な存在になる。
とあるホテルのラウンジで会話したクリスティナという女性が農作業をしているのを見かける。クリスの父親は胃がんで入院していた。畑の中に入りバリバリ仕事をこなす正男。クリスと良い仲になる。
スカウト稼業から足を洗って日本へ帰りクリスと一緒に農業をやりたいと思うようになる。
いろいろあるが、道を踏み外して悪に染まりつつあった男が本当の恋をして真人間に戻るみたいなところがメイン。非常に良いお話。
せつない気分とやさぐれ気分の前半。
全部見るのは飽きちゃうかな〜と思ったけど、
ちゃんと後半救われました。
まさか大地康夫さんで無くとは思わなかった(失礼)
前半と後半の印象の差にビックリ。
とても良い映画でした。