深海のサバイバル!
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08月13日 2021 台灣上映
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プロット
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02月10日 2015 台灣上映
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水爆と深海の怪物評論(3)
軍事的にかなり専門的な手法で巨大タコを退治する方法を考える軍部。ほんのりとロマンス部分も取りいれて盛り上げようとしているが、なんせ会話が中心。6本足だというタコはまぁまぁの迫力だけど緊張感が持続しない。ラストも原始的な方法でやっつけちゃう。
1954年のゴジラと比べると月とスッポン、大タコとかイカの類では見劣り感は免れない、ただVFXは駒撮り特撮の神様レイ・ハリーハウゼンさんですから当時としては一応、最先端ですね。ハリーハウゼンさん監修のカラー化バージョンで再鑑賞。
怪物登場シーンも予算の都合か10分足らず、見せ場は金門橋に絡みつくところぐらいでした。プロットも軍人、科学者に多少ロマンスも絡めてと極めてオーソドックス。魚が放射能を検知して寄り付かなくなり餌に困ったタコが人を襲うという理屈もなんだかなぁ・・。
大きいといえ所詮タコですから軍が本気を出せばイチコロなのになんだかんだと引っ張ります。
仕留めるところの潜水シーンもゴジラのラストへのオマージュなのでしょうかね。
ドラマ性、特撮、全てにおいてゴジラの方が勝っているのですが核兵器と怪獣の企画では本作の前のやはりハリーハウゼンさんが特撮の「原子怪獣現わる(1953)」が先で、ゴジラはこれに触発されていますから本作をゴジラの2番煎じと馬鹿にするのは憚られますね。
まあカラー化になっても今観るとSF映画史の勉強としての興味が無ければさして面白いとは言えませんね。
それが深海で何者かの襲撃を受けた。
調査で判明したその正体は…
水爆の影響で巨大化した“ジャイアント・オクトパス”だった…!
レイ・ハリーハウゼン特撮の1955年の作品。
かつて円谷英二も構想した“巨大タコ映画”。
その後手掛けた特撮作品に登場させた大タコは本物を使ったり操演だが、ハリーハウゼン特撮は勿論、ストップモーション。
ヌメヌメ感も表現された造形もさることながら、やはり足の動き!
船に絡み、建物を壊し、そしてサンフランシスコに現れ金門橋を破壊するシーンは有名。
低予算によりタコの足が8本ではなく6本なのはご愛敬だが、それを充分補う魅力のハリーハウゼン特撮!
でも何よりおったまげ~!なのは、怪物タコのデカさ。100mどころではない、200m~300m級!
日本では短縮版が公開。おそらく特撮シーンがメインで人間ドラマ部分がカットされたのだろうが、それも納得。
この人間ドラマ部分が、この手のB級特撮モンスター映画史上稀に見る不必要さとつまらなさ。
全く本筋と関係無いような男の博士、女の博士、軍人のくだらねー三角関係ロマンスが延々ノロノロダラダラ続く。
一応危機的状況で、調査に向かった現場でも、呑気なトライアングルラブ。
女の博士、多分男の博士とイイ関係なのだろうが、軍人ともイイ関係になり何度もキスを。この尻軽女が!
何故かこの色惚け3人衆が怪物タコ対策のリーダー的存在になり、軍にも命令。退治した後はやっぱり、トライアングルラブの続き。こちらもハッピーエンドになって…って、どんだけご都合主義!?
短縮版は正解かも…。
ハリーハウゼン特撮は堪能出来る。
でも見終わった後、自分は特撮モンスター映画を見てたのか? それともチープな恋愛映画を見てたのか?…と、ヘンな疑問を抱いてしまう。