ヤマトよ永遠に
プロット
日本
08月02日 1980 台灣上映
赤ちゃんよ永遠に
プロット
イギリス
02月24日 1973 台灣上映
007/ダイヤモンドは永遠に
プロット
アメリカ
12月18日 1971 台灣上映
君は永遠にそいつらより若い
プロット
日本
09月17日 2021 台灣上映
永遠の人
プロット
日本
09月16日 1961 台灣上映
永遠の緑
プロット
イギリス
01月01日 1900 台灣上映
本站關於電影海報,預告,影評,新聞,評論的綜合性電影網站,我們提供最新最好的的電影以及在線影評,業務合作亦或意見建議請電郵我們。(Copyright © 2017 - 2022 KKTM)。聯絡我們
パリよ、永遠に評論(20)
日本人なら勝海舟と西郷隆盛の会談を連想するかもしれない。コルティッツ将軍とスウェーデン総領事ノルドリンクは政治犯救済交渉などで面識はあったが1944年8月24日の密談は残念ながらフィクションである。パリ破壊命令は実話だしコルティッツ将軍が実行しなかった話はルネ・クレマン監督の名作「パリは燃えているか」(1966年)でも描かれている、破壊しようにもレジスタンスに阻まれたというのが史実だろう。
ル・ムーリスは古いホテルだがナポレオン3世が愛人との密会のために作らせた階段と秘密の扉とは面白い着想だ。パリ解放後、コルティッツ将軍の部屋は連合軍のパットン将軍が使ったそうだ。劇中で重要な意味を持つジッペンハフト法は裏切りを防ぐため親族を人質にするというロベルト・ライが提唱した軍規だがまるで日本の戦国時代と同じ策略まで駆使していたとは驚きだ。
主役の二人は映画のベースとなった舞台劇で300回も同役を演じたという、練りに練られたと言えば聞こえが良いが熱気が失われるリスクもある、フォルカー監督の話では二人は本番以外はあえて一緒に過ごさず距離を保っていたという、真の名優とは凄いものだ、おかげで見ごたえのある心理劇に仕上がっていた。
でも、パリを爆破せよとの命令を軍人として遂行しようとする人、その人の人間性に信頼を寄せて外交交渉をしようという人、二人の意図は最初は全く反対であるのに、会話がかみ合って続いていく。それがパリの魅力の故なのか、ヨーロッパの価値観、土壌の故なのか、それとも何か運命的なものの故なのか。
この続いていく会話の流れと展開が魅力的な映画だった。