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アメリカ
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王立宇宙軍 オネアミスの翼評論(20)
エヴァを世に送り出したガイナックスの初作品です。当時、最初に鑑賞した際には「面白くない」と感じたのですが、2回目鑑賞した際には「味わい深い秀作」と感じた作品でした。
宇宙軍が出て来ますが、戦争映画でもアクション映画でもありません。宇宙に挑む兵士の苦悩、迷い、そして精神の再生を描きます。ぐうたらな主人公の対比として、信心深い少女を登場させることで、効果的に無理なく再生ストーリーを描きます。
そして、主人公の悩みが深い分、クライマックスのカタルシスが深まります。
大人も楽しめる作品は当時も多くありましたが、大人が楽しめる作品はこの作品が初めてだったように思います。
正直、地味な作品ですし、エンディングがやや諄く感じたので評点は4にしましたが、未鑑賞の方はぜひ一度鑑賞して欲しい秀作だと思います。
当時のガイナックスの人たちが大好きなモノを並べて泥まみれになりながら作り上げた作品なんだと思う。小道具一つにまでこだわり、新たな言語や独自の数学まで設定したのは途方もなく楽しい制作と妄想の日々だったからだろう。
かつて我々が段ボールの中の暗闇で夢見たコックピットでパイロットになり切り発射シークエンスで様々なスイッチを操作する姿を思い描いてほしい、そんな毎日が楽しくないわけが無い
宇宙軍=ガイナックスでありロケット=作品そのものなんだろう、意味もオチも無いがただ自分たちが楽しんだ作品がどんな評価なのかを見たかっただけのような気もする
子供の心を持った大人たちが真剣に砂場で遊んでいるような作品だと思う。映画として見たりアニメとしてみれば面白さに欠けるかも知れないが制作に目を向けた瞬間面白さが突如開花する稀有な作品だと思った
安彦良和氏はナンセンスと酷評したがワイワイと砂場でみんなで作り上げる異世界があまりに楽しそうで羨ましかったのだろう、自身も直後にヴィナス戦記と言う架空世界をバイクや戦車が走り回る作品を作りだした。
作画監督を務めたのは、アニメーターとして活躍していた若き日の天才・庵野秀明。
今やアニメ界を牽引する存在になったクリエイターたちが、まだ20代の頃に作った作品。
宇宙飛行に挑もうとする登場人物たちは、コネも実績も経験もないが、情熱に溢れるアニメの作り手そのものを表しているようで、非常にパワーを感じる作品です。
物語は単調で少々退屈なところもありますが、作画の美しさ、丁寧さにどんどん引き込まれます。
特に若き庵野秀明監督が手がけたという爆発や破片の作画の凄さは今の基準から考えても世界トップクラスだと思います!
声優陣もベテランが揃っており流石の演技力!
森本レオさんはアニメっぽい演技ではないですが、主人公シロツグにバッチリ合っています^_^
クライマックスシーンのシロツグの目つきがたまりません!
ユーリー・ガガーリンとゲルマン・チトフ
つまり、ユーリとチト 少女終末旅行
犬や猿の代わりに初めて宇宙に行った人。僕は彼等を英雄と思っていた。ところが、このアニメを見て、それが空しいものと感じた。しかし、現在はその空しい行為を、金を使ってまでも行こうとしている。なんか、乱痴気騒ぎだよね。
セリフに『ロケットなんて兵器』って言葉が出て来るが、現実それは真実。つまり、下町ミサイルと言う訳だ。
こう言ったスチームパンクな話はアキラやブレードランナーが元祖と思うが、オリジナリティーはあると思う。
しかし、別の見方も出来るので、単なる反戦と見るべきではないかもしれない。単純に見れば、国威発揚とも受け取れる。また、所謂、パイオニアワークでもない。そもそも、いきなり、有人飛行を試みる国は相当な独裁国家ともうかがえる。
追伸 岡田斗司夫と庵野秀明が繋がった。知らなかった。