さすらい
プロット
西ドイツ
11月06日 2021 台灣上映
さすらいのトラブルバスター
プロット
日本
08月10日 1996 台灣上映
さすらいのトランペット
プロット
日本
02月03日 1963 台灣上映
さすらいのガンマン
プロット
イタリア
08月26日 1967 台灣上映
さすらいのカウボーイ
プロット
アメリカ
03月11日 1972 台灣上映
さすらいのボンボンキャンディ
プロット
日本
10月29日 2022 台灣上映
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さすらいの航海評論(3)
ノンフィクション。
わずか70数年前にこのような絶望的な航海があったとは・・・
ドイツの港に戻れば死が待っている。
徹底的にユダヤ人に恐怖を味わわせようというのです。そののち収容所でガス室に送ろうというのです。
600万人が殺されたあのユダヤ人ホロコースト。
船の乗客の大多数が、結局再び捕らえられてしまって、命を奪われた・・・
美談のハッピーエンドじゃなかった。
エンドロールで愕然となりました。
俳優たちの迫真の演技は
“自分たちの国もあの船の漂流に加担した“ことの自責の故と感じました。
ユダヤ人達の運命がどうなろうと知った事ではない
気の毒とは思うが、ナチスドイツと事を構えたくはない
ユダヤ人達の為に戦争になってしまう危険は犯せない
キューバも、アメリカも、ベルギーも、イギリスもどの国も自国の方が大切なのだ
結局、さすらいの航海は解決する
しかしラストシーンのテロップで語られる結末はどうだ
結局、戦争は起こってしまうのだ
それを避ける為にさすらいの航海を引き起こし、一応解決させたものの、実のところ振り出しに戻り、なにも解決してなかったのだ
80年も昔の、日本とは遠い国の、ユダヤ人達の可哀想な物語?
そうだろうか?
チベットやウイグルの人々、香港の人々のことを私たち日本人も世界の人々も傍観している現状は本作と何も変わらない
さすらいの航海は今この瞬間
21世紀のそれも日本に近いところで現在進行形なのだ
中国の経済力、軍事力と事を構えることを恐れて逃げ回っているのだ
国内には、セントルイス号の乗組員になっているナチス情報部員のような人間もいて、中国への抗議をさせないようにしているメディアだってある
21世紀のナチスたる中国との対決が戦争にいたることを恐れるあまり、世界はヒューマニズムを忘れているのではないか?
それは中国の全体主義=21世紀のナチスにつけ込まれていることを見ないふりをしていることと同じだ
自己欺瞞なのだ
本作はそれを教えてくれる
この悲劇を私たちは繰り返そうとしているのだ
日本人もそれに手を貸しているのだ
コロナウイルス禍の中でも、さすらいの航海は実際にあった
2月ダイヤモンドプリンセス号という豪華客船が、各国の入港を断られた末に横浜に入港した
まるで本作のハバナ港での騒動のように、下船させるさせないで大揉めに揉めた末、検査と治療を進めて、最終的には日本は全員下船させたのだ
厄介払いせず責任をもって対応したのだ
かなりもたつきはしたが、ヒューマニズムを日本人は全うしたのだ
誇って良いと思う
コロナウイルスには立ち向かったのに、中国の軍事力には恐れて、日本は何も出来ないのだろうか
私達は他人事として傍観するのか
そもそもコロナウイルスだって、中国は隠していたのだ
私達の優柔不断、ヒューマニズムの大切さの覚悟の無さが、21世紀のさすらいの航海をうみだすのだ