50% 想看,共 171
評論 | 分享
青春物語 プロット アメリカ 03月20日 1958 台灣上映
青春残酷物語 プロット 日本 01月01日 1900 台灣上映
春琴抄(1976) プロット 日本 12月25日 1976 台灣上映
ダウンタウン物語 プロット イギリス 01月15日 1977 台灣上映
夏物語 プロット 韓国 01月27日 2007 台灣上映
アフリカ物語 プロット 日本 07月19日 1980 台灣上映
春琴物語評論(1)
今では眼が見えなくなってしまったお琴が、雪の冷たさを思い出しながら舞う場面の美しさが白眉。
作品中に佐助が物干し場で三味線を練習する場面が有り。同じく伊藤大輔監督作品・主演京マチ子の名作『いとはん物語』を思い出す。
美術監督は別なれど、音楽も同じく伊福部昭。
あちらはカラー作品で、セット美術で描かれた夕日の美しさが悲劇性を増幅させ。こちらの涙を搾り取られたものだった。
お琴の美しさを妬むのが杉村春子。
もう素晴らし過ぎる(^.^)
いつまでもこの女の嫌味顔を観ていたいと思わせてくれる。
そして映画は終盤の《その場面へ》
分かりきっているにも関わらず、ドキドキか止まらない。
作品中に何度も重なるお琴と佐助の手のカットこそ、2人の気持ちの通い合い。
単なるその繰り返しと言えるのに、《その場面》の後に起こる、なかなか重ならない2人の手。
ただそれだけで、何故にこれ程までに感情を揺さぶられてしまうのか?
まさに悲劇の名匠伊藤大輔の真骨頂と言っていいクラシカルな演出に酔わされしまった。
2018年11月9日 国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU (旧国立近代美術館フイルムセンター大ホール)